京都オーダーメイドスーツ　お誂え洋服たなか

20代後半、男性、

身長185センチ,　体重50キロ強

1、デザインに強いこだわりはないが、気になるポイントは肩の位置。なかなか体に合わない。

2、細身のスーツを着たら、袖が短い。　袖を合わせたら、スーツが大きくなってしまうのが悩み。

3、スーツをオーダーするにも伝え方がわからない。

4、細身のスーツは使用する生地が少ないのに高い？

背の高い瘦身体

Q,「肩の位置が合わない」

A、　日本人の上背が高い方のほとんどは少々猫背気味です。

肩は、いかり肩。　胸幅は狭く、前肩。

モデルスタイルスーツは、いかり肩に創られていないので、肩先でつかえてネックが浮きあがって落ち着かないからです。

Q、 　細身のスーツを着たら袖が短い。袖を合わせたら、スーツが大きくなってしまう。

A、　既製品のサイズペックは体型ごとに身長と胸周りが連動してアップしています。

Y、A、AB、B、O、XO　の4～8通りの体型の胸回りに身長を組み合わせてサイズ表を作成しています。

質問者のように胸周りに合わせれば、着丈が足りない（短い）。着丈に合わせれば胸周りが大きくてガバガバ・・・！と言うことが往々にしてあります。

袖丈に関しては、ヘムが3センチ程度しかないので、袖丈を伸ばすことはほとんど対応できません。
 

既製品に拘るなら、身長に合った出来るだけ細身のサイズを、根気よく探されることです。

オーダーするにも伝え方がわからない

A、　この場合のオーダーは多分イージーオーダーのことをだと思われます。
　　

最近のイージーオーダーの工場は、身長に対しては融通性があるので、希望の着丈に上がります。
　　

かなりの部分まで対応できるようになりました。　

ご自分の、希望、気になるところを遠慮なく伝えることです。
　
　　

肩幅と胸周りのバランスに関してはゲージ服との差が極端な場合は対応が難しいと思います。前後差3センチ。
　　

ただ、担当者が質問者の体型を完全に把握しくれるかは、保証の限りではありません。

※　イージーオーダーの某縫製工場のサイズペック表の一番細いSSの例

身長153センチ　上着丈66センチ
胸回り85センチ　上り寸法　97センチ
袖丈52センチ　　肩幅41・5センチ

上記のサイズに基づいて、胸回りサイズが3センチ大きくなるごとにそれに合わせて、上着丈や肩幅なども大きく作られています。

身長が185センチ方の標準上着丈は約80センチ強です。
そこから割り出したサイズペックの胸周りは108センチです。推測体重は80㌔超ですから、イージーオーダーも痩身体の対応も微妙なところです。

細身のスーツは使用する生地が少ないのに高いと思う。

A、　少なくありません。
　　

生地の用尺は、身長に合わせて製図しますので、必要です。
細くても185センチの場合、標準要尺3.2メーター以上は必要ですので、当然高くなります。
トールサイズや超ビッグサイズの場合、オプション料金が発生することもあります。

ちなみに、超肥満の場合も、生地幅に製図どおりのパーツが入らないので、その分ずらして裁断するため生地が多く必要です。

特に既製品の場合、身長が高い。細い服。または超肥満などは最初から製作数（ロット）が少ないために、値段も高めに設定してることがあります。

ハンドメイドオーダーの痩身体スーツ

身体が細いからと言って、そのサイズに合わせたスーツを創ると、余計にトーテンポールのようなスーツが出来上がります。

身体が細い痩身体の方は、細さをカバーしたいと考えてている人が多く。
その意味から、胸にボリュームを持たせ、脇幅で身体にフィットさせます。

首回りも細いので襟ミツも小さく。肩はいかり肩に肩先を上げます。

なで肩に見える場合も、肩が前に傾いて下がって見えるだけですので、前肩処理をします。

背中は猫背の分量に合わせて、背幅、背丈を調整します。
後ろ裾が撥ねたり、ベンツの重なりを防ぎます。

袖丈は、サイズ通りに仕上げます。
袖幅も細く、バランスの良い袖に。
 

下半身は、ヒップとウエストとの差が大きい方は2タックをお勧めしています。

極端に差がある場合は、脇線だけで処理できないことがあります。
2タックの方が自然な脇のラインが描かれ、細さもカバーします。

 

私どものフルオーダー（ハンドメイド）は、身体に合わせて、体型のギャップをカバーして、自然にスマートに、10年間は着られる着易い服創りをしています。
長く着られる分、却ってお得感が満載です。

小柄サイズのモーニングコート

身長153センチ、体重40キロ

バスト80センチ、ウエスト64センチ、ヒップ83センチ、肩幅41センチ、袖丈50センチ、股下67センチ

どこのメーカー、イージーオーダー、レンタルを探しても、ジャストサイズのモーニングコートはありません。

モーニングコートをはじめ礼服は、服そのものと身体とのバランスを要求されます。

お身体が小さいからと言って、実寸に合わせた服創りをすれば、窮屈で貧弱のものが出来上がります。

品よく、適度なゆとり。身体と肩幅を考慮した着丈。厳粛なモーニングコートに仕上げました。