お気に入りのウールスーツとクリーニング。

タレントが、Tシャツの上に直にジャケットを着ている姿を見かけることが有ります。

一般的には、カッターシャツなどの上にジャケットを羽織っていますので、襟や袖の汚れ(皮脂汚れ)が付く事はほとんどないと思います。
ほこりや排気ガスなどの汚れもウールの「スケール」によって、繊維の中まで入ることも少ないのです。

洋服は一部を除いてウール(羊の毛)で創られています。

メリノ種((Level1)(width 250).jpg

その中でも、メリノ種の羊毛が最高の素材です。

縮れに富み、やわらかく、弾力性があり、肌触りも優れた風合いを醸し出しています。
縮れの汎発性でシワになりにくく、比較的早く元の状態に戻ります。

スケール2.jpg

羊毛繊維は「スケール」(写真)と呼ばれるうろこ状の表皮で覆われ、湿気を吸収するが水滴は弾くと言う特性を持っています。

従って、汚れは繊維の中に入ってきません。また、吸湿性が良いので静電気は起こして、チリやほこりも吸収することは少ないです。

髪の毛の「キューティクル」みたいなものです。

 

洋服には数多くの素材が組み合わせて創られています。

胴裏.jpg

1着のスーツ(洋服)を仕立てるのには、裏地にはポリエステルやキュプラーまたはシルクなどを使います。

 

八刺し.jpg

芯地は粗毛、馬芯、綿スレキ、フェルトなどで組み合わせて作ります。

その他、袖裏、ポケット布、腰裏、ひざ当て、パットなど15~20種類の素材をその特性と使用目的に生かした組み合わせによって構成されています。


縫製も、八刺し、グシ縫い、くけ縫い、いせ込み、バイヤス使いそしてコテ(アイロン)操作などの種々の技術を駆使して1着の服創り行なっています。


私どもではウールのスーツはクリーニングをお勧めしておりません。

ウールその物にも油分がありますので、それをドライクリーニングの石油溶剤で洗うことにより、ウールの油分(艶)を無くし、スケールの鱗も破壊することによる、ウール本来の風合いも損ない兼ねます。

アイロン掛け一つにしても、ウールや麻は高温で、裏地などのポリアエテルは中低温と使い分けしなければなりません。

お気に入りのオーダースーツの風合いを崩しかねないクリーニングはお勧めしておりません。

ブラシ.jpg

表面に付いた、埃汚れなどは、ブラシなどで叩くか払う程度できれいに落ちます。

外出から帰られた時に、ブラッシングを欠かさず行うことによって、いつまでも艶よく、風合いのあるウールのきれいなスーツを着ていただけます。

 

身体に添って創られているフルオーダースーツは型崩いたしません。長くきれいに着ていただけます。

 

 


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