「クールビズ」夏ならではのオシャレな服装
夏の職場を軽装で過ごす「クールビズ」が1日、東京・霞が関の中央省庁などで始まりました。旗振り役の環境省では、ノーネクタイや半袖姿の職員が仕事に取り組みました。実施は9月30日まで。
省エネファッション
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クールビズは、東京都の小池百合子知事が環境相だった2005年にスタートし、今年(2020年)で16回目。
第1次大平内閣にて半袖の背広である「省エネルック」が提唱されたことがあり、羽田孜氏が夏期によく着用していました。
当時、亀井静香氏のネクタイ着用姿もたびたび報道されていました。有権者に対して、礼儀良く接したいなどの理由からだそうです。
いまでは、スーツにノーネクタイスタイルもすっかり定着しています。
今年、小泉進次郎環境相は、業務効率化のため、政府が取り組むクールビズ期間が終わった後も「ネクタイはしなくて結構だ」と述べた。小泉氏は「(ネクタイを)したい方はしてください。したくない方はしなくて結構だ。
大人なんだから自分で着たい服、着たい格好を決めて、多様な、より働きやすい自由な職場を皆さんと一緒に築いていきたい」と語り、今年が最後のクールビズです。
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クールビズの身だしなみ
清涼感のある、きちっとした装いが相手に好印象を与えます。
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クールビズはドレスダウンではありません。
上下揃いのスーツに、ノーネクタイ。
テレビなどで拝見している安倍首相のノーネクタイスタイル。貫禄も威厳も感じない。顔周りにメリハリがなく、だらしなく見えるのが私だけでしょうか?
省庁、オフィスによっては、かなりの軽装でもよいところもあるそうですが、度が過ぎると相手に不快感を与えかねません。
それなりの、マナー、TPOがあります。
執務中、社内ではノーネクタイでも、社外などで大切な人と会う時や商談は、きちっとして節度ある服装で臨んでいただきたいです。
最近は、大事な会議や商談ではスーツにネクタイスタイルが常態化してきています。
過度の軽装を避ける傾向が顕著にみられます。
軽装でも、より快適に、よりオシャレにビジネスパートナーにも、不快感を与えないようなファッションが求められています。
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夏服の生地選び
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夏用の代表的な生地としては、
キッドモヘア入りの極薄ウール素材、(キッドモヘア60&スーパー120)
強撚糸を使った極薄ポーラ、
サラサラしたシャリ感、吸湿性、発汗性に優れ、シワになりにくく、軽くて風通しが良いので、着ていても暑さを軽減してくれます
ポリエステル混紡は、軽くて、シワにはなりにくいが、吸湿性がないに等しいので、蒸れて汗を発散しないから、夏服としてはお勧めしていません。
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そもそもキッドモヘアとモヘアとの違いはなんでしょうか?
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●【キッドモヘア】
ポーラーと並んで夏のオーダースーツ地の定番の素材です。
絹のような艶、光沢とハリ、腰があり、サッラとした清涼感の肌触りが高級注文服地として人気を呼んでいます。
モヘアの持つ天然の復元力がシワになりにくいことへのメリットになっています。
※ 布の経糸に羊毛(梳毛糸)を使い緯糸のモヘアの糸を使います。
緯糸のモヘアを100%使っても全体では55%(60表示)しかなりません。
注、モヘア100%などと表示している場合はインチキです。
従って、「60%KIDMOEHAIR&SUPER 100」のような生地表示になります。
●【モヘア】
どちらもアンゴラ山羊の毛から採取されたもので原産地はトルコです。
1、キッド(子ヤギ)モヘアは生後3か月までの子山羊から採れる毛(ヘアー:直毛)で、繊維が長く、優雅な光沢とサッラとした感触で夏用のオーダースーツ地として喜ばれています。
世界のモヘア生産量の8%しか採れない希少品種です。
2、一方、モヘアは成長した山羊から採った毛(ウール:縮れ毛)で白く美しい光沢、長い繊維を持ち、暖かく通気性が良い事です。
欠点としては抜けやすく、静電気が起きやすいことです。
主にレディスの高級ジャケットやコートとして用いられています。
※ 英語のKIDは「子山羊」と言う意味と〈俗〉「ごまかす」と言う解釈もあります。
キッド混紡率(60が最高)が製品の価値を左右します。
よく、生地を吟味してください
※残念ながら、最近ではモヘアの生産量に制限があり、キッドモヘアの生地が少なくなっています。
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クールビズの必須アイテム「麻」
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リネン、麻はリネン、麻は通気性がよく、水分(汗など)の吸湿や発散性が優れているため、洗濯しても乾きが早い。
さらっとしたシャリ感が清涼感を際立たせてます。
水に濡れると強くなり、洗うたびに繊維がしっとりと柔らかくなり肌触りも良くなります。
しかし、シワになりやすく、摩擦で毛羽立ちやすく、保湿に乏しく、濃い色は日焼けに弱い事です。
リネンは、人類最古の繊維素材で、ピラミッドの発掘されたミイラが羽織っていました。
繊維の中に含まれる空気が多く、冬でも暖かく、江戸時代の庶民の着物としてに着られていました。
清涼感と天然繊維のため、カジュアルなイメージがありますが、本来は公式にも用いられ、白や生成りの3Pスーツは夏の正装でした。
1960年代頃までは、リネンスーツの紳士を街でよく見かけたものです。
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見えない、見せないところのオシャレな暑さ対策
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肩裏、盛夏仕立て(麻仕立て)
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半裏、夏仕立て
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裏付属にも気を配り、夏用極薄毛芯を使い、メッシュなどの極薄素材の裏地を半裏仕様で仕立てます。
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内ポケットの下にある、ペン入れポケットを少し大きく作って、中を区切り扇子を収納 |
ベストの裏地を額縁仕上げで軽やかに・・
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シャツに気配り
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クールビズ、ネクタイを外すと目立つのが、ワイシャツ。
半袖は、肌が出ている分、涼しく感じるが、上着を羽織ると汗で袖の中が蒸せることがあり、汗塩によって袖裏に絡みついたり、袖裏も痛めることになります。
ビジネスでは、長袖が常識と認識してください。
長袖を折ってきた方がマナーに叶っていますし、スマートです。
素材も海島綿や綿ローンの100番手以上またはリネン(麻)、吸湿性、発汗性に優れ快適に着られます。
襟は、ネクタイを外した時にも対応できる「ボタンダウン」や「マイタ―カラー」そして「トラニボットーニ」がオシャレ感があります。
涼しさを追求するだけでなく、周囲からどのように見られているか?
TPOに叶ったコーディネートでスマートに・・・
営業相手や周りから好印象を持たれるクールビズを楽しみましょう。
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