京都オーダーメイドスーツ お誂え洋服たなか
スーツは《男の鎧》
フルオーダー・ハンドメイドにこだわり、
個性を引き立ててくれる
オンリーワン・スーツを創っています。
(Building Suit)
寝たきり状態の礼服創り
兵庫県のS様から、お喜びの写真とお便りを頂きました。
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「初めてお問い合わせさせていただきます。
3年前、事故で頸椎損傷になり、現在寝たきりの主人の礼服をお願いしたいです。 子供の結婚式が9月に予定しており、参列させようと思っています。」
と、お便りをいただきました。 |
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早速、お返事を差し上げ、日時を打ち合わせてお伺させて頂きました。
庭木の剪定の折に脚立を踏み外し転落。頸椎骨折で一時は生死も危ぶまれていましたが、幸い一命を取り止められました。 しかし、後遺症として自力での移動は困難となりほぼ寝たきり状態です。特に左腕が折れ曲がって固まっているため衣服の着脱にはご苦労されておられました。
今回の服創りで一番に肝になるところです。 その為だけの打ち合わせに何回かお伺いいたしました。 |
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結果、袖下に大きくリブニットでマチ布を付けることによって折れ曲がった腕を通せることが出来ました。(写真右) |
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花婿(長男)の父としての礼服としてディレクタースーツのご注文です。 礼服としての威厳を保ちつつ、まず着せ易い、着て楽な服を一義に服創りを考えました。 |
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上着は寝たままでも着せ易く、背縫い線をファスナーで開閉出来るようにしました。
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ベストは背裏を付けず、ネック部分で前身を掛け、腰で留める(押える) |
コールズボンは車いすにぶら下げているレグバックへの導尿管を出入れ口をポケットを利用しました。 |
インナー(カッターシャツ)も動かない上半身に着せ易いように、脇縫い目と袖の縫い目を解いて、着用後綿テープで押さえるようにしました。
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このように、お喜びのお写真とお便りを頂きましたこと、お客様に感謝しております。
フルオーダーのテーラーに拘って続けて来られて、つくづくよかったなぁと思っているところです。
また常のスーツ創りと違った、手の混んだ複雑な工程を快く縫ってくれた職人、スタッフに感謝しております。
これからも、フルオーダーに拘ったスーツを創り、そして障がい者車いすユーザーのスーツ創りに携わってまいりたいと思っております。
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