フルオーダーとイージーオーダー、パターンオーダーの違い

一口にオーダーメイドと言ってもいろいろあります。


選んだ生地から、スーツやジャケットに「仕立てる(縫製)ことをオーダーメイド」と言います。
IMG_20191017_0001.jpg仕立て(縫製工程)」の違いによっていろいろな、種類があります。

「オーダーメイド」とひと言で言っても、ハンドメイドオーダー、ビスポークオーダー、カスタムオーダー、パストーレオーダー、コンピュータオーダー、サイズオーダー、セミオーダー・・・など様々な言い方をしています。

 

では、それぞれが

「どのように違うのか?」
大きくは「フルオーダー」 「イージーオーダー」 「パターンオーダー」の3つに分けられます。

手間、コスト的にはパターンオーダー < イージーオーダー< フルオーダーの順に上がり、価格的にも高くなっていきます。
 

一部ブランドのパターンオーダーでは高額(20万円以上)で販売されているものもあります。

 

【概略】

1、 パターンオーダー(セミオーダー、サイズオーダー)
 各メーカー、ブランド独自のアイデンティーを守ることが大切で、「拘り、スタイル、仕様規格」を優先します。

既製品(サンプル)のスーツの中から、自分の体に近いサイズを試着。上着は着丈や袖丈、パンツはウエストやパンツ丈などの限られた部分(店によっては少しのデザインやボタン)を許容範囲内で変更して仕立てます。

一般的にはタテ寸法の変更指定は可能。ヨコ寸法、いかり肩や猫背といった体型補整は出来ません。

低価格が売りです。

サンプルを試着しますので、出来上がりがイメージできます。

誰でも(販売員)が採寸するために、完全なフィッテングは望めません。従って、サンプルスーツ(ゲージ服)の多い店を選んでください。

 

2、 イージーオーダー(マシンメイド、パストーレオーダー、コンピューターオーダー)
 生地選びのあと、縫製工場独自のCADコンピューターで求められた仕様(マスターパターン)のゲージ服の中から、お客様の体型、寸法数値から一番近いパターンをセレクトして試着。ピン留めなどを行い、いかり肩や猫背などの体型補整を確認します。

シルエット、デザイン、ディテール、オプションを選んで縫製工場に送ります。
ほとんどをマシンメイドで仕立てます。
オプションでボタン、裏地を選ぶことも出来ますが、場合に依っては追加料金が発生することがあります。

仕立てにも、ランクによって工賃(縫製料)もそれなりの差があり、どの工場の、どんなランクの仕立てにするかは、各洋服店によって異なります。

基本は、工場の持つジルエットのパターンが基準ですので、細かい補正には限度があり、お客様とフィッターとの完成品のイメージが、異なったものが出来上ってくる可能性は否定できません。ゲージ服を多く備えている店を選んでください。

一応「着用するのに問題の無いスーツ」

低価格が売りのところは、ほとんどが発展途上国の縫製工場です。

「あなたの体に合わせます。採寸します。 オーダーメイドです」と 言っているのが、この「イージーオーダー」です。

 

3、 フルオーダー  (ハンドメイド)(本来のオーダーメイド、ハンドメイドオーダー、ビスポークオーダー)
 最も本格的な注文仕立てです。

 究極のオリジナルなスーツです。
 

テーラー (Tailor:男子服の仕立て屋)が 採寸します。

お客様との、コミュニケーションを大切、用途、使用頻度、お差支えなければ年齢、職業やお好みをお聞きして、フィッターとしてお客様の細かいくせ、身体のバランスを観察しながら採寸をします。その上で、身体に合ったシルエットやデザインを、最近のトレンドを加味しながら選んでいただきます。

基本的には一人の職人「匠」がその1着を縫い上げます。
 

フルオーダーの大きな特徴は 「仮縫い」 をすることです
小森様袖 - コピー.jpg仮縫いをすることによって、コンセンサスがとれ、身体の上下、前後、左右、屈伸の差などの体型把握の確認出来ます。

極端に体型に拘らず、できるだけ自然にスマートにまっすぐに見えるように仕立てをします。

お客様のライフスタイルや、着用シーンなどに合わせたゆとりを付けて縫製を行います。

 

例えば、 鳩胸の方は、胸(フロント)が閊え、ラペルが浮き襟が後ろに抜けるのを押さえ、前胸にゆとりとマニプレーションを施します。また、猫背の方は、襟がかぶり、上着の裾が浮き上がるのを調整します。

ダンスを踊るときに、後ろからきれいに見えるように・・・

車椅子を使用している方には、座った状態で無駄なシワやツッパリを出来るだけ少なく、障がいの程度によっては着脱を容易にできるように創ります。

だから、身体に馴染んだ着心地良い服が出来るのです。

私どもでは、採寸の時に、お身体を特徴を把握しつつ、製図に於いてはマニプレーション施す箇所や量を考え、裁断に生かしております。

ですから、仮縫い服の状態では、すでにある程度の体に馴染んだものが仕上がっています。

仮縫いをすることによって、細部に亘って、体型を把握、再確認をします。

仮縫いの時に、ピン打ちや、解いて確認した部分を、パーツごとに分解して、その量を測り、型紙を修正と生地に補正をし、いよいよ「本縫いの縫製職人」の手に渡るのです。

この時、職人にはお客様の体型を詳しく伝え、ダーツ量、いせ込み、追込みのコテ操作(アイロン)の手加減も指示します。

私どもでは、採寸から仕上がりまで、お客様のお身体の情報を、常に共有するように心掛けておリます。

ちなみに、最近ではパターンオーダーやイージーオーダーの一部で、オプションとしてパフォーマンス的に「仮縫い」を行うところもあるようです。(別料金)
しかし、それはあくまで縫製工場のテイストに沿ったもので、自ずから方法や補正出来る個所には制限があります。

採寸者が製図をどこまで理解しているのか? 縫製工場が、採寸者の思いをどこまで生かせているのかが、疑問に思うところです。

 

 

【型紙】

型紙1.jpgパターンオーダー
既製品と同じ型を使用しますので、体型補正などは、行わないため新たに型紙は作りません。

 

イージーオーダー
縫製工場のコンピューターで作ったベースの型紙をもとに、体型補正やデザイン補正などを施した型紙を作ります。

「お客様の希望に沿ったスーツを創ります」と言っても、それはあくまで縫製工場のマニュアルの範囲内での調整です。

 

フルオーダー
お客様ユーザーのための型紙を、お客様の体型、お客様のご希望のデザインに合わせて手書きで作ります。

 

人の体は十人十色、千差万別、左右対称ではありません。

従って、各々のパーツごとに左右、前後、上下を違えた型紙を作ることも、多々あります。
その差は、3ミリ(8分の1インチ)単位に、最大4センチ(1吋4分の1)

 

そのためにも、年々変わるトレンドには敏感でなくてはなりません。
 リピーターには、その都度、型紙補正をします。

 

 

裁断

フルオーダー

オーダー写真1.jpg手書きの型紙を生地の上に置いて、チャコ(チョーク)で準え、ハサミで裁断します。
左右の違いや屈伸の差などを「マニプレーション(manipulation:巧みな扱い)」をすることにより、その体型にフィットした服が出来ます。

 

イージーオーダー&パターンオーダー
多くは、コンピューターで作った型紙を元にコンピューター制御の裁断マシンで、自動的にカットされます。
コスト面ではかなり抑えられますが、応用範囲は少ないです。

 

【芯地】
芯地には毛芯と接着芯の2種類があります。

八刺し.jpg毛芯
「獣毛」(羊の雑毛など)で出来た台芯に、「バス芯」(言って馬の毛を使った張りのある芯)と胸の部分に弾力を持たすために「フェルト芯」を、八刺しで縫い合わせたものを相して毛芯と言います。

ラペル部分には、張りのあるウール綿混紡の裏地にも使用できるアルパカを使い、より細かい八刺しをすることによって美しいロール状の膨らみ、立体的なボリューム感溢れた返衿が出来ます。
耐久性に優れいつまでも型崩れしないスーツの原点です。


接着芯
不織布などに特殊な接着剤がついており、熱加工で簡単に表地と芯地が固定できるため、軽くて柔らかいスーツが出来ます。
低コストで作業も簡単ですので、既製品だけでなくパターンオーダーやイージーオーダーでもよく使われています。

接着芯は、接着効果に限界があるようで、部分的に剥がれる場合があり、いったん剥がれると元に戻らないため、数度のクリーニングなどで張りやこしが失われ、よれよれになったスーツを見かけることが多々あります。

 

【生地】

生地選び250.png各々の販売価格は、基本的には使用する生地の質によって設定されています。

ヨーロッパのPCブランドの生地をしているパターンオーダーなどは20万円を超えるものもありますが、一般的なパターンオーダーではブランドのテイストに合わせて、それなりの品質の生地になるのは当然の成り行きでしょう。

イージーオーダーもしかり、顧客のニーズに合わせて、それなりの品質の生地を使用します。

生地代だけで、10万や20万円の生地でイージーオーダーの仕立ではないだろうと思います。


フルオーダーの場合は、仕立てにコストと手間がかかる分、それに見合う良質の生地を使用しています。
平均的なテーラーでの販売価格は20万円 (銀座のI館や天皇陛下のお抱えテーラーでは、仕立て代だけで20万円いじょうとか・・・)


 
ビキューナ.jpgイタリアのロロピアナ社のビキューナー100%の生地は、アンデスに生息する羊の1種でワシントン条約で生産の制限があり、1着のコートを作るのに30頭の剥毛(綿毛)が必要と言われています。コートお仕立て上り、数100万円以上です。

 

【ハンドメイドの良さ】

正直、ハンガーやマネキンボディにかけた状態では、マシンメイドの方がかっこよく、きれいに見えることがあります。

 

ハンドメイドではマネキン人形でなく、

「お客様ご本人が」着用するシーンで最も美しく見えるように、楽に動けるように創るからです。

肩パットひとつとっても、左右の厚みを変えるだけでなく、肩の捻じれに合わせて肩の前寄り、又は̠後ろ寄りに付けることもあります。
 

フロントの前裾が外側に跳ねないように、内側に廻り込むように丸みを付けて縫製しています。
猫背の人の背中の裾が跳ねないように、猫背部分にゆとり多くつけています。

着用シーンできれいに美しく、そして着心地よい服創りをしているのがフルオーダー(ハンドメイド)です)。

弊社ではハンドメイドにこだわり、お客様のわがままに出来るだけお応えできるような服創りをしています。
 

私どもでは家族経営で店舗を構えてません(倉庫兼仕事場)から、店舗維持経費が低く抑えられ、職人も若いころより弊社だけの服を縫ってくれています。

生地も、永年に亘って取引のある問屋商社との信頼関係において、良質の商品を安価で仕入れていますので、リーズナブルなプライスでご提供させていただいております。

スーツ 仮縫付お仕立上り \150,000(本体価格)~

 ※下取りも承っております。

お試しのヴィンテージクロス

私どもでは永年の仕入れで在庫になった、ビンテージ商品をお仕立て代のみでご提供させて頂いています。お試しのフルオーダーとして精々ご利用ください。

リピーターも多く居られます。

 

 

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