良い生地の見分け方(毛と目付け)

スーツ地は、基本的にはウール(羊の毛)で織った生地で創られています。

(最近では新合繊やポリエステルも多く出回っていますが・・・)
羊毛から紡いだ糸を織った布(服地)でスーツを創ります。

そもそも毛と

スケール2.jpg「繊維製品品質表示法」で定められている毛とは、羊毛のほかに山羊(カシミヤなど)やラクダの毛なども含まれます。

 

羊の毛には「ウール」と「ヘアー」がある。

1、「ウール」は細く、撥水性と併せて吸湿性に優れ、表面は「スケール」(うろこ状)になっていて絡みやすく、繊維にはクリンプ(縮れ)あるため保温性が高く、柔軟で弾力性があります。

2、「ヘアー」は太く、粗くて弾力性が欠け、「スケール」が発達していなく絡みが乏しいため良質の糸を紡績できません。
 

☆それぞれの毛の紡ぎ方によって「紡毛糸」と「梳毛糸」に分けられます。

1、 紡毛糸(ウールン・スパン・ヤーン)
太くて短い羊毛を使用した糸で、手紡ぎで作られる糸の太さです。
ツイード、フランネルなどジャケットやコートに使用されます。

2、 梳毛糸(ウーステッド・スパン・ヤーン)
細くて長い羊毛の糸で、紡織機で紡がれます。
ほとんどのスーツ地が梳毛糸で織られています。

 

スーツに適している羊毛について

メリノ種((Level1)(width 250).jpgウシ属 羊は現在世界に約10億頭3000種類余が生息しています。

その中でも「メリノ種」が最もスーツ地のウーステッド(梳毛糸)として適しています。

 

主な産地はオーストラリアとニュージーランドです。

最も白く、最も細く、弾力性に富み、撥水性があるのに吸水性も高い。
クリンプ(縮れ)があるため、保温性が高く、紡績しやすい。
タンパク質で構成されているため、染めやすく色落ちしにくいことです。

このメリノ種のウールの中でもスーツ用の高級服地には欠かせない「SUPER表示」があります。
細くて長くよく縮れたものが良いとされています。

SUPER表示(毛番手)

スーパー170.jpg「IWTO(国際羊毛機構)」が使用羊毛(獣毛)の繊度によって定義をまとめ、ザ・ウールマークカンパニーが管理・運用を一任されています。
現在、スーパー(SUPER)表示はIWTOで統一されています。

☆繊度とは繊維(原毛)の太さをミクロン(μ)で表します。
SUPRE100’Sは、原毛1キログラムを距離100キロメートルの長さの糸を作ることが出来るという意味で、数字が大きくなればなるほど細い糸(繊細な高品質)が出来るという指標です。
 

☆使用羊毛の平均繊度(単位=ミクロンμ)Superの数字が10上がることに0.5μ(ミクロン)細くなります。

Super 80’ S = 19.5~250'S=11.0μ(20ミクロン以上はSUPER表示に該当しません)

☆獣毛(羊毛、カシミヤ、ラクダなど)あるいはシルクとの混紡織物にのみ認められています。

☆それぞれの繊度の許容範囲はプラス・マイナス0.25ミクロン。

☆ストレッチ効果を出すためのエラスタン(ポリウレタン)や装飾目的の非ウール糸は5%以内の物についてはSuper表示を認める。

☆高級獣毛・シルク以外の他繊維との混紡織物については「SUPER」表示は断固認めていません。

数字が上がるほど細く、繊細で良い品質と言うことです。

 

SUPER150’S以上は、最高品の部類に属します。

SUPER200’S以上に至っては、繊維が細すぎて糸番手を太くするか、目付けをしっかりしなければ、縫製に耐えないのではないかと思います。


一般的なウール製品は2、5~30ミクロン程度の原毛を使用していますが、Super表示には該当しません。
既製品のスーツの場合は、40~50番手程度の生地がよく使われています。
ちなみにSuper80's以下はSuper表示しません。


生地には、羊毛の種類、生産地、原毛の太さ「SUPER表示」だけでなく、その原毛を紡いだ糸の太さ「糸番手」、その糸で織った布(生地)の「目付け」(糸の量、重さ)などが相まって品質の善し悪しが判断されます。

糸番手

糸の太さ1グラムを、引ける長さが基準になります。

2/48 ・ 2/60 ・ 2/72 ・ 2/80 ・ 2/120  

2 = 双糸(2本撚り合せた糸) 48メートル双糸 ~ 120メートル双糸
2/72 × 2/60のように縦糸と横糸の糸番手を表しています

数字が高いほど細くなり、きめ細やかで肌触りも滑らかな高級品になります。
 

 業界ではSuper表示もさることながら、「糸番手」との組み合わせによる「打ち込み本数(目付け)」「重量」も評価します。

例えば、100’Sの繊維長の原毛で120番手の糸で織ったものか?

100’Sの繊維長の原毛で、80番手の糸で織ったものかということです。

同じ、100’Sでも、糸番手の差によって風合いも違ってきます。

その組合わせ(味付け)がメーカーの腕の見せ所です。

良い生地の見分け方

1、指先で生地をつかんでください。

しっとりとした「ぬめり感」「ボリューム感」柔らかな滑らかさが感じられます。
良質の原毛のソフトさ、弾力性を触感で味わってください。

ガサガサとした固い触感は番手の太い生地か古い生地に多いです。


2、生地をつかんでネジってください。(お店の方に断ってくださいね)

打ち込みのしっかりした生地はコシがあります。
柔軟性と反発力でしなやかに曲がり、穏やかに戻りシワの回復力が優れています。
コシのある良い素材を使った服は一晩ハンガーに掛けておくだけでシワは解消されます。

ペラペラした柔らかい生地は軽いでしょうが、シワの回復力は劣ることが多いです。

弊社ではフィンテックスやスキャーバルのほか、有名ブランドの打ち込みもしっかりとした細番手のしなやかなぬめり感のある生地を豊富に取り扱っています。

スーパーは原料の時点で決まり、糸にして番手表記になる。 

例えば、スーパー120の繊維長の原毛で、80番手の糸に仕上げるということもあるから、
どう味付けるかはまた別問題だ。

一概にこれらの数値が高いから良いというものではない。
繊維の白度といって、より白い方が綺麗な色に染まるし、
完成させる服にあった繊維長、番手がミックスした素材でなければいけないのだ。

 

ちなみに、ポリエステル混紡は軽くて、シワになりにく特徴がある反面、通気性には今一で、時にはむっとした肌触りを感じることがあります。静電子起き、埃が付きやすいことがあります。

 

 


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